アートフェア東京出展作家

by cai_staff on Mar 10, 2018

アートフェア東京、出展作家のご紹介として

アートフェア東京2018 2018年3月9日 (金)- 11日(日)
参加作家 岡部昌生、風間天心、端 聡
会場:東京国際フォーラム
ブース: S42
詳しくはこちら
HP:https://artfairtokyo.com


今回、アートフェア東京で展示している岡部昌生は
1971年作、当時1972年札幌冬季オリンピックを控えた1971年の朝日新聞を使用した作品で、
岡部がフロッタージュの制作にはいる以前のもので,1971年8月12日の朝日新聞の朝刊の第16頁を素材にしたものです。
日常性を記録する, という行為が端的にあらわれた作品です。

次の作品「La Peau des murs 皮膚の壁」
#77/Le29.août 1979 à avenue Maurice Thorez、#58.Le16.août 1979 à avenue Maurice Thorezの2点は、
岡部昌生が1979年パリ滞在において制作されたものです。

以下、作品について当時岡部がパリ滞在制作においての記述を「札幌大谷大学紀要/2003.岡部昌生著」から抜粋しました。

パリのM・0へ 小谷博貞の9つの書簡 1979年

パリ13区に隣接するイヴリ・シュ ル・セーヌは, セーヌに沿う街区。 小さなゴシック教会をとり囲むように低層の集合住宅群と工場区がひろがる。
新しさと古さが程よく混淆し,アルジェリア,モロッコ,チュニジア, セネガル, カンボジア,ベトナムなど多くの人種が穏やかな生活を営む,下町特有の風情と匂いと活気に満ちている。 パリ半年の滞在はここでの生活と創作がすべてだった。
創作のことだけに一日があることの解放感と充足感,それが素晴らしく贅沢なことを素直に喜んだ。
月に何度か, 露地の碑や建物の壁に花環があがった。 生活にようやく慣れると気づかされる街の細部と深部。街のポールに掲げられた碑文,
「CITEJEAN MOULIN HEROS DE LA RESISTANCE l899−1943」。その碑文の生年と没年に,ここがかつてのレジスタンスの闘いの激しさを物語る殺戮の修羅場であることが知れた。戦いがこの地を廃墟にしなかった幸いが,舗石や壁,広場や露地に記憶を刻んで街が生き延びた。平穏にゆったりと日常が繰り返されるかのように見えるこの街の舗石に埋め込まれた生と死。 舗石のひとつひとつが, 人々の記憶を抱え, 沈黙してそこにありつづけた。毎日のようにパンとヴァンを買いにいくこの変哲もなく穏やかに日常の繰り返されるイヴリ・シュル・セーヌの露地の路上が, 豊かに立ち上がり見えてきた。 舗石にふれ, 壁に触れ, 都市の皮膚を剥がすように擦りだす作業は,人びとの生活の営みの痕跡の軌跡と都市の生きてきた時間に触れることであり, 都市の記憶に触れることでもあっ た。
この時「都市は巨大な版である」という大きな感慨をもった。
「都 , 市に触れて」という主題と「都市のフロッタージュ 」は,こうして私の中に深く刻まれ始まっ た。
多くの人に書簡を綴った。日記を綴るように送り続けた。作業を終えて, カフェでのひと時に書くことが多かったから, 作業を反芻思索して, 街を歩いて, 展覧会を見て, の印象記と滞在記が多く,まれに旅行記があった。 妻と小谷さんへの書簡やカードが図抜けて多いのは, パリにあっても直截に繋がっていたい という思いだった。

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次にあいちトリエンナーレ2016に続き札幌国際芸術祭2017でもエネルギーの循環をテーマに大型インスタレーションを展開している端聡は、
アートフェアでは、平面作品を出展しています。

イメージのクリティカルゾーンへ 港千尋氏によるテキスト
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そして風間天心は先日カンボジアからのレジデンスから戻ったばかりです。
僧侶でもある風間は、現代における「宗教と芸術」の相互作用を求めながら制作を続けています。

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